こんにちは!
キャンプシーズンが終わって、寝袋をどこにしまおうか悩んでいませんか?
「とりあえず物置に入れておけばいいか」「付属の袋に入れて押入れの奥にポイッと…」
その気持ち、めちゃくちゃわかります。僕も以前は同じことをしていました。
でも実は、その保管方法が大切な寝袋をダメにしてしまう原因になるんです。
この記事では、寝袋の保管方法で失敗した経験をもとに、湿度対策や正しい保管場所、そして高い専用バッグを買わなくても100均グッズで代用できる収納術をご紹介します。
マンション住まいで収納スペースが限られている方も、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事はこんな方におすすめです
- 寝袋を物置に保管していいのか不安
- ストレージバッグを安く代用する方法を知りたい
- 来シーズンも寝袋をふかふかの状態で使いたい
それではいきましょう!
↓快適な寝床の作り方を解説した記事もおすすめです!

寝袋の保管方法でやりがちなNG例
まずは、多くの人がやってしまいがちなNG保管方法をチェックしてみましょう。
ドキッとする項目があるかもしれませんよ…!
【やりがちなNG例】
- NG例①:付属のコンプレッションバッグに入れっぱなし
- NG例②:邪魔だから押入れ・クローゼットの奥底へ
- NG例③:使ったまま、干さずに収納
それぞれ詳しく見ていきましょう。
NG例①:付属のコンプレッションバッグに入れっぱなし
寝袋を買ったときに付いてくる、あのキツキツの収納袋。
持ち運びには便利ですが、長期保管には向いていません。
ギュウギュウに圧縮された状態が何ヶ月も続くと、中綿(ダウンでも化繊でも)がヘタってしまい、保温力がガクッと落ちてしまうんです。
-500x375.jpeg)
-500x375.jpeg)
↑コンプレッションバッグに収納した寝袋。
コンプレッションバッグはコンパクトにはできるのですが、長期保管には適してないんですよね。
写真の下側の寝袋はmont-bellダウンハガーですが、使わない期間はストレージバッグに入れて保管しています。


↑モンベルのストレージバッグ。
NG例②:邪魔だから押入れ・クローゼットの奥底へ
「次のシーズンまで使わないから」と、奥の奥に押し込んでいませんか?
僕も昔やっていました(笑)
でも、押入れやクローゼットの奥は空気が滞留しやすく、湿気がこもりがち。
気づいたときにはカビが…なんて悲劇も起こりやすい場所なんです。
NG例③:使ったまま、干さずに収納
「1泊しかしてないし、 大丈夫でしょ」
…実は、寝ている間にかいた汗や皮脂がしっかり染み込んでいます。
干さずに保管すると、嫌なニオイの原因になるだけでなく、カビや雑菌の温床に。
寝袋保管で気をつけるべき「湿度」とカビ・劣化の関係
寝袋の保管で最大の敵は「湿気」です。
【ポイント】
- 湿気がもたらす3つのリスク
- 保管に適した湿度の目安
なぜ湿度管理がそこまで重要なのか、具体的に見ていきましょう。
湿気がもたらす3つのリスク
1. カビの発生
湿度が高い環境に放置すると、寝袋の生地や中綿にカビが生えることがあります。
一度カビが生えると完全に除去するのは難しく、健康面でも衛生面でもアウト。
最悪の場合、買い替えが必要になります。
2. ダウンのロフト低下
ダウン(羽毛)寝袋の場合、湿気を吸うと羽毛同士がくっついてしまい、ふんわり感(ロフト)が失われます。
ロフトが下がる=保温力ダウンなので、せっかくの高級ダウン寝袋が台無しに…。
3. 加水分解によるベタつき
化繊の寝袋や、生地の裏面にコーティングが施されているタイプは、長期間の湿気で加水分解を起こすことがあります。
触るとベタベタする、あの嫌な状態です。こうなると復活は難しいんですよね。
保管に適した湿度の目安
理想は湿度40〜60%程度の環境。
日本の梅雨〜夏場は湿度が70〜80%になることも珍しくないので、保管場所選びと湿気対策が本当に大切なんです。
寝袋の保管場所!正しくはどこに置く?物置がNGな理由
「寝袋の保管場所はどこに置くのがベストなの?」という疑問にお答えします。
【ポイント】
- 物置保管がNGな理由
- おすすめの保管場所
それぞれ解説していきます。
物置保管がNGな理由
「家の中は狭いから、物置に入れちゃおう」と考える方は多いですよね。
でも、物置は寝袋保管にはあまり向いていない場所なんです。
【物置がNGな理由】
- 温度差が激しい → 結露が発生しやすい
- 換気が悪い → 湿気がこもりやすい
- 地面に近い → 地面からの湿気を受けやすい
特に金属製の物置は、夏は灼熱、冬は極寒になりがち。
この温度差で結露が発生し、知らないうちに寝袋が湿気を吸ってしまうことがあります。
おすすめの保管場所
マンションや狭い家でも実践できる、おすすめの保管場所はこちら。
◎ クローゼットや押入れの「上段」
湿気は下に溜まる性質があるので、上段がベスト。
天袋があれば、そこも良い選択肢です。
◎ 風通しの良い部屋の隅
完全に収納しなくても、部屋の隅に置いておくのも手。
見た目が気になる場合は、後述するクッションカバーを使えばインテリアにもなりますよ。


我が家は室内に置いたスチールラックにキャンプ道具を収納しています。


↑室内のスチールラックに収納したキャンプ道具。
一番上に無造作に置かれた白っぽい袋が寝袋です。
寝袋はできるだけ湿気が少ない場所に置いた方が良いので、上の方に置けると安心ですね。
◎ ベッド下(通気性を確保できる場合)
すのこなどを敷いて通気性を確保できるなら、ベッド下も選択肢に。
ただし、直置きは湿気が心配なので注意が必要です。
【補足】どうしても物置しかない場合は?
除湿剤を一緒に入れ、定期的にチェック&換気するようにしましょう。
密閉しすぎないことがポイントです。
シーズン前にやっておきたい寝袋のメンテナンス(洗濯・乾燥)
寝袋を長持ちさせるために、しまう前のメンテナンスは欠かせません。
「来シーズンも気持ちよく使いたい!」という方は、ぜひやっておきましょう。
【メンテナンスのステップ】
- ステップ①:洗濯
- ステップ②:完全乾燥(これが最重要!)
それぞれ見ていきましょう。
ステップ①:洗濯
シーズン中に蓄積した汗や皮脂を、しっかり落としてから保管しましょう。
【化繊寝袋の場合】
- 洗濯機OK(大型のネットに入れて、弱水流で)
- 中性洗剤を使用
- 柔軟剤はNG(生地の撥水性が落ちる可能性あり)
【ダウン寝袋の場合】
- ダウン専用洗剤を使うのがベスト
- 押し洗いが基本(洗濯機なら「手洗いコース」で優しく)
- すすぎは念入りに!
洗濯表示を必ず確認してから洗ってくださいね。
ステップ②:完全乾燥(これが最重要!)
寝袋メンテナンスで一番大切なのは、実は「乾燥」です。
生乾きのまま保管してしまうと、カビ・臭い・ロフト低下の原因に直結します。
乾燥のポイント:
- 陰干しが基本(直射日光は生地を傷める可能性あり)
- 裏返したり、向きを変えたりしながら数日かけてじっくり乾かす
- 完全に乾いたか不安なら、さらに1日追加で干す


僕は寝袋を使った後は干すようにしてます。
-500x375.jpeg)
-500x375.jpeg)
↑寝袋を干しているところ。
湿気を含んだまま収納するとカビがはえるリスクが高くなりますからね。
この一手間が長持ちのコツ。
僕の失敗談ですが、「もう乾いたでしょ」と早めに取り込んでしまい、次のシーズンに開けたら微妙にカビ臭かった…という経験があります。
焦らず、「しっかり乾かす」これ鉄則です。
寝袋の正しい保管方法は「ふんわり収納」が基本
ここまでNG例や注意点をお伝えしてきましたが、「じゃあ結局、どう保管すればいいの?」という話ですよね。
答えはシンプル。「圧縮せず、ふんわりした状態で保管する」これが正解です。
なぜ「ふんわり」が大事なのか?
寝袋の保温力は、中綿(ダウンや化繊)が空気を含むことで発揮されます。
長期間ギュウギュウに圧縮された状態が続くと、中綿がつぶれてヘタり、本来の「ふくらみ」が戻らなくなるんです。
これが、付属のコンプレッションバッグでの長期保管がNGな理由でしたね。
正しい保管の手順
- 洗濯・完全乾燥を済ませる(前章参照)
- 大きめの通気性のある袋に入れる
- メーカー純正の「ストレージバッグ」や「メッシュバッグ」が理想
- 通気性が確保できれば、100均アイテムでも代用OK(後述)
- ふんわり、軽く畳む程度で収納
- ギュウギュウに押し込まない
- 袋の中で余裕がある状態がベスト
- 湿気の少ない場所に保管
- クローゼットの上段など、風通しの良い場所へ
ダウンと化繊で違いはある?
基本的な考え方は同じですが、ダウン寝袋は特に「ふんわり保管」が重要です。
ダウンは繊細で、圧縮によるダメージを受けやすいため、より余裕を持った収納を心がけましょう。
化繊は比較的タフですが、それでも長期圧縮は避けたほうが長持ちします。
寝袋のストレージバッグへの入れ方【ダウン・化繊別に解説】
ストレージバッグを用意したはいいものの、「どうやって入れるのが正解?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
畳んで入れる?丸めて入れる?
実は、どちらも正解ではありません。
正しい入れ方を、ダウンシュラフ・化繊シュラフ別に解説していきますね。
基本の入れ方(ダウン・化繊共通)
結論から言うと、ストレージバッグへの入れ方は「足元からくしゃっと押し込む」が基本です。


↑寝袋を入れる前のストレージバッグ。


↑寝袋を入れたストレージバッグ。


長期保管するならストレージバッグに入れるのが正しい収納方法です。
上の写真はイスカのストレージバッグで、僕は化繊シュラフを入れています。
入れ方は、シュラフの足元側からくしゃくしゃっと優しく押し込んでいく感じ。
シュラフに圧がかかる箇所がなるべく偏らないようにするのがポイントですが、ストレージバッグ自体にゆとりがあるので、あまり神経質にならなくても大丈夫ですよ。
ポイントは「畳まない・丸めない」こと。
キレイに畳んでから入れたくなる気持ちはわかりますが、畳むと折り目の部分に負荷がかかり、中綿が偏る原因になります。
「くしゃっと、ふんわり」を意識してください。
ダウンシュラフの入れ方のコツ
ダウンシュラフは特にデリケートなので、より丁寧に扱いましょう。
ダウンシュラフのポイント:
- 優しく、ゆっくり押し込む
- 羽毛は繊細なので、無理に詰め込むとダメージに
- 時間をかけてふんわり入れるイメージで
- 空気を含ませるように
- ダウンは空気を含むことで保温力を発揮
- 押し込んだ後、袋の中で少し振ってあげると◎
- 完全に乾いた状態で収納
- 湿気を含んだままだと羽毛が固まりやすい
- メンテナンスの章で解説した「完全乾燥」が重要です
高価なダウンシュラフほど、この「入れ方」で寿命が変わってきます。
大切に扱ってあげてくださいね。


参考までにダウンシュラフをストレージバッグに入れている動画をご紹介します。
化繊シュラフの入れ方のコツ
化繊シュラフはダウンに比べて丈夫なので、そこまで神経質にならなくてOK。
ただし、いくつか注意点はあります。
化繊シュラフのポイント:
- 基本は同じ「足元から押し込む」方式
- 畳まない・丸めないの原則は変わらず
- 多少雑に扱っても大丈夫
- ダウンほど繊細ではないので、サッと入れてOK
- ただし、ギュウギュウに詰め込むのは禁物
- 化繊でも長期圧縮は避ける
- 「丈夫だから」と油断して小さく圧縮しがち
- 長期保管ではやっぱり「ふんわり」が基本です


入れ方は同じですが、化繊シュラフも参考までに動画を貼っておきますね。
基本的にはダウンシュラフと同じ入れ方ですね。
ストレージバッグがなくても大丈夫!100均などで揃う寝袋収納袋の代用アイテム
さて、ここからが本題!
「正しい保管方法はわかったけど、専用のストレージバッグって高いんだよね…」
わかります、わかりますよ。
メーカー純正のメッシュバッグやストレージバッグは、2,000〜4,000円くらいするものも多いですよね。
でも大丈夫。
100均アイテムでしっかり代用できます!
【代用アイテム】
- 【代用アイテム①】100均の特大洗濯ネット(ダイソー・セリア)
- 【代用アイテム②】大きめのクッションカバー(収納袋として)
- 【参考】メーカー純正のストレージバッグ
それぞれ見ていきましょう。
【代用アイテム①】100均の特大洗濯ネット(ダイソー・セリア)
最強の代用品がこれです。
ダイソーやセリアで売っている「特大サイズの洗濯ネット」(毛布用・布団用など)がめちゃくちゃ使えます。
おすすめポイント:
- メッシュ素材だから通気性バッチリ
- 寝袋をふんわり入れられるサイズ感
- 100〜200円で手に入る
僕も、ダイソーの布団用洗濯ネット(税込220円)を持っていますが、寝袋の収納袋として代用しても、まったく問題なし。


↑ダイソーのジャンボ洗濯ネット。


↑シュラフを入れたダイソーのジャンボ洗濯ネットとストレージバッグ。
大きさがわかりやすいようにモンベルのストレージバッグを並べてみましたが、ほぼ同じ大きさですね。


寝袋を収納するために作られたんじゃないかと思うくらい。笑
メッシュ素材で通気性もバッチリなので、専用ストレージバッグのお値段が気になる方にはおすすめです!
【代用アイテム②】大きめのクッションカバー(収納袋として)
「100均の洗濯ネットだと見た目がちょっと…」という方には、大きめのクッションカバーを収納袋代わりに使う方法もあります。
寝袋をふんわりカバーに入れれば、見た目もスッキリ。
クローゼットに置いてあっても生活感が出にくいのがメリットです。
100均にも大きめサイズのクッションカバーがありますし、ニトリや300円ショップで探すのも良いですね。
⚠️ 注意:クッションとして使うのはNG!
「どうせならクッションにしちゃえば一石二鳥じゃない?」と思うかもしれませんが、これはおすすめしません。
ソファに置いて座ったり寄りかかったりすると、中綿に常に圧力がかかる状態に。
せっかくの「ふんわり保管」が台無しになってしまいます。
あくまで「見た目の良い収納袋」として使うのがポイントです。
【参考】メーカー純正のストレージバッグ
予算に余裕がある方や、「やっぱりちゃんとした専用品が欲しい」という方には、メーカー純正のストレージバッグもおすすめです。
僕も愛用しているイスカのアルファライト1300EX(最低使用温度-20度のあったか化繊シュラフ)は、イスカのストレージバッグに入れて保管しています。
寝袋自体の話になっちゃいますが、僕は2月の-7度まで気温が下がったキャンプをイスカのアルファライト1300EXで乗り切りました!
高い保温性能を求める方におすすめです!
もう一つ、モンベルのダウンハガーもストレージバッグに入れています。こちらはダウンシュラフなので、優先してストレージバッグを使いたいところ。
化繊シュラフに比べるとダウンシュラフは圧縮耐性が低いので、特に圧縮状態での長期保管は避けたいですね。


専用に作られているだけあって、安心感はありますね!
ちなみに、ナンガは「ストレージ」と表記、モンベルとイスカは「ストリージ」と表記しており、微妙な表記揺れがあります。
まとめ:ポイントをおさらい
最後に、寝袋の保管方法のポイントをまとめます。
✅ 圧縮袋に入れっぱなしはNG → ふんわり保管が基本
✅ 湿度は大敵 → カビ・ロフト低下・加水分解の原因に
✅ 物置保管は避ける → 温度差による結露で湿気がこもりやすい
✅ 保管場所はクローゼットの上段など → 湿気が少なく風通しの良い場所を
✅ しまう前のメンテナンス → 洗濯と完全乾燥を忘れずに
✅ ストレージバッグへの入れ方 → 足元からふんわり押し込む
✅ 収納袋は100均で代用OK → ダイソーの特大洗濯ネットがコスパ最強
せっかく買った寝袋、正しい保管方法で大切に使ってあげてくださいね。
来シーズンも、ふかふかの寝袋で快適なキャンプを楽しみましょう!
↓快適な寝床の作り方を解説した記事もおすすめです!





コメント