ファミリーキャンプブームは終了?ブームがいつまで続くのかデータで考察!

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過ごし方

こんにちは!

ここ数年ファミリーキャンプブームと言われておりますが、2023年にはキャンプブームの終了が囁かれることが多く見られました。

「実際のところファミリーキャンプブームは終わったの?」

「ファミリーキャンプブームはいつまで続くの?」

そんな疑問を持つあなたのために、今回は統計検定3級資格を所有、本業ではデータ分析業務を5年継続している私が、多様なデータに基づいてファミリーキャンプブームを分析します。

この記事はこんな方におすすめです。

  • ファミリーキャンプブームが終わったのか知りたい。
  • ファミリーキャンプブームがいつまで続くのか気になる。
  • ファミリーキャンプブームが終了と言われる理由が知りたい。

それではいきましょう!

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ファミリーキャンプブームは終わった?データが語る事実とは

ここではたびたび囁かれている「キャンブームが終わった!」説についてデータ分析と共に解説します。

  • 10年で急増したキャンプ旅行者数
  • 2023年も好調に推移
  • キャンプブームが終わった場合のメリット

詳しく見ていきましょう。

10年で急増したキャンプ旅行者数

ここ10年でキャンプ旅行者数は急増しています。

まずは次のグラフをご覧ください。

キャンプ場への延べ旅行者数(年次)

このグラフはオープンデータ「旅行・観光消費動向調査」から、宿泊が伴う旅行者数の内、宿泊施設区分が「キャンプ場」の延べ旅行者数データをグラフ化したものです。

2013年から2022年にかけての10年間を表しています。

単位は千人なので、2022年は635万人がキャンプに行ったということになります。

2014年や2017年など、ところどころ減っている箇所はありますが、基本的には上昇傾向にあるように見えますよね。

国民全員がマスクをつけ始めた2020年に、一時的に落ち込んでいますが、その後2021年と2022年に巻き返すように大幅な増加がありました。

2022年に関しては2013年と比べて実に1.6倍のキャンプ旅行者数となっており、この10年間でキャンプ市場が盛り上がったことが見て取れますよね。

ここ10年でキャンプ人口は大幅に増えており、この推移を見るとキャンプ人気はまだまだ健在な勢いがありますね。

2023年も好調に推移

2023年も好調に推移しています。

次のグラフを見てみましょう。

2023年版キャンプ場への延べ旅行者数(年次)

このグラフは先ほどお見せした「キャンプ場」の延べ旅行者数データに2023年分を加えたものです。

2022年と比べると14%減という結果でしたが、それでも過去10年間で見ると高い数値になっていることがわかります。

次に以下のグラフもご覧ください。

2023年版キャンプ場への延べ旅行者数(四半期積み上げ)

こちらのグラフもオープンデータ「旅行・観光消費動向調査」から、宿泊施設区分が「キャンプ場」の延べ旅行者数データをグラフ化したものですが、四半期別のデータを年ごとに積み上げたグラフになります。

なお、2024年2月現在では一番右側の2023年10月〜12月のデータ速報値が公開されましたので追加した状態です。

そんな2023年ですが、スノーピークの減益ニュースがあったりと、「キャンプブームは終わったか!?」なんていう記事もちらほら見かけました。

ですが、実際にキャンプ場への旅行者数を見てみると、9月までの積み上げだけ見ても2021年とほぼ同じか少し上回るくらいの数字になっていますよね。

2022年に比べればたしかに減ってはいますが、決して低くない水準になっており、2023年もキャンプ人気は衰えていないのではと思います。

※先ほどお見せした年次のグラフと上記の四半期のグラフはともに単位が千人なのですが、データ上は百の位を四捨五入しているため必ずしも総数と一致しないことご了承ください。

キャンプブームが終わった場合のメリット

もしキャンプブームが終わった場合、考えられるメリットをお話しします。

キャンプギアが入手しやすくなったり、キャンプ場が予約しやすくなるというメリットが考えられますね。

キャンプギアが入手しやすくなる

キャンプブームが下火になるとキャンプギアの入手がしやすくなりますよね。

キャンプブームが終わることでキャンプギアの供給が需要に追いつくことが予想できます。

これまで入手が困難だった人気のギアが入手しやすくなるんじゃないでしょうか。

また、ブームが終了することで、在庫を整理するためにセールや割引が増えるかもしれませんね。

キャンプ場が予約しやすくなる

キャンプブームを終了することで、キャンプ場の予約がしやすくなることが期待できます。

キャンプブームが下火になって、需要の低下とともにキャンプ場の利用者数も減っていくことが予想できますよね。

これまでなかなか予約を取ることができなかった人気のキャンプ場の予約を取れるようになるかもしれません。

キャンプ場の予約が取りやすくなることもキャンプブームが終わるメリットですね。

ファミリーキャンプブームはいつまで?|旅行データに見るキャンプの人気

ここではキャンプブームがいつまで続くのか、データを踏まえた私の見解をお話しします。

結論、私はキャンプブームは2027年から2032年あたりまで続くのではないかと予想しています。

その理由は、2022年でキャンプ道具を買い揃える波がピークを迎えたと予想、そして旅行でキャンプを選択する人が増えていることが考えられます

詳しくみていきましょう。

2022年でキャンプ道具を買い揃える波がピークを迎えたと予想

2023年版キャンプ場への延べ旅行者数(年次)

またこちらのグラフを見てみましょう。

ここで注目して欲しいのは2022年と2023年の数字です。

2022年にはキャンプ旅行者が635万人に昇っており、2023年は546.7万人と2022年からは低い数字になっています。

その一方で2023年はスノーピークが前年比での減益を発表しました。

このことから、2022年はキャンプ道具を買い揃える人の数がピークを迎えたのではないかと個人的には考えています。

仮に2022年をキャンプ道具買い揃えピークとした場合に、テントの寿命が5年から10年と言われることを考えると、2027年から2032年までは買ったキャンプ道具を消費する期間が続くのではないかと予想しています。

旅行でキャンプを選択する人が増えている

ここ10年で旅行の形態としてキャンプを選択する人が増えています。

まずはこちらのデータをご覧ください。

国内旅行の延べ旅行者数(年次)

このデータはキャンプも含めた国内旅行全体の延べ旅行者数を表したものです。

2013年から2022年までの10年間を年次で表しています。

単位は千人なので、例えば2013年には6億3000万人の旅行者がいたということになります。

2013年から2017年までは多少の上昇下降の幅があるものの、6億人程度の国内旅行者数を推移しています。

2018年で下降して2019年には少し持ち直しましたが、2020年には例の国民全員がマスクをつけ始めた出来事があり、大きく減少しています。

翌年2021年にはさらに2,500万人ほど減少し、2022年には4億人ほどに増加していますが、それでも2019年以前の盛り上がりには戻っていませんよね。

【2023年2月追記】

先日公開された2023年10月から12月までの旅行者数速報値を加えたグラフが以下になります。

2023年版国内旅行の延べ旅行者数(年次)

こちらのグラフを見る限り、2022年から2023年にかけて国内旅行者数は増加していますね。

一方でキャンプ場への旅行者数も見ていきます。

2023年版キャンプ場への延べ旅行者数(年次)

先程も掲載したキャンプ場への延べ旅行者数ですが、このデータでは2020年に例の出来事で減少してはいるものの、2021年には持ち直していることがわかりますよね。

そして2022年には過去10年間のピークを迎えています。

2023年版キャンプ場・国内旅行の延べ旅行者数

2つのデータを並べてみました。

上記のデータはキャンプ場の延べ旅行者数と国内旅行全体の延べ旅行者数を比較したグラフになります。

青い縦棒グラフがキャンプ場の延べ旅行者数赤い線グラフが国内旅行全体の延べ旅行者数になるのですが、このデータで旅行でキャンプを選択する人が増えていることがわかります。

その理由は2019年までの推移と、2020年以降の推移です。

さらに詳しくみていきますね。

2013年から2019年にかけて増加するキャンプ人口

2013年から2019年までの旅行者数傾向

このデータでは、2013年から2019年までの推移で、キャンプが占める国内旅行の割合が増加していることがわかります。

国内旅行者数のデータが2013年から2019年にかけてへ上昇傾向ではないことに対して、キャンプ場の辺旅行者数に関しては、2013年から2019年にかけて上昇していることが見て取れますよね。

これは国内旅行者数全体の中でキャンプ場旅行者の割合が多くなっているといえます。

旅行の形態としてキャンプという選択肢をする方が増えたということですよね。

外出を控え始めた2020年以降もキャンプは好調

 

2020年以降の旅行者数傾向

さらに、全国民が外出を控え始めた2020年以降の推移を見てもキャンプブームが見て取れます。

2020年で国内旅行者全体の数とキャンプ場旅行者数が共にガクッと減っていますね。

ですが、2021年では国内旅行者全体の数がさらに下降している一方で、キャンプ場の旅行者数は2019年以前の水準に戻っています。

戻るだけでなく、2022年には過去10年で最大数になっていますよね。

このことから、国内旅行全体では盛り下がっているなかで、キャンプブームは下火にならず好調であることがわかると思います。

ファミリーキャンプブームはなぜ起きた?

ファミリーキャンプブームはなぜ起きたのか。

ここではキャンプがブームになる理由を解説します。

キャンプがブームになる理由

キャンプは自然で過ごす癒しの魅力がブームの理由です。

マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施した「アウトドアに関する調査(2022年)」によると、キャンプ・バーベキューの実施理由のうち上位5つが以下の理由でした。

【キャンプ・バーベキューの実施理由】

  1. 気分転換のため
  2. 家族と過ごすため
  3. 友人・知人と関係を深めるため
  4. 自然の中で過ごすため
  5. ストレス解消のため

いずれの理由も一過性のものではなく、今後も継続する見込みがある理由ですよね。

気分転換したり、家族とのゆったりとした時間を過ごすために、キャンプを行うという選択肢は今後もスタンダードなものとして続いていくのではないでしょうか。

そういった意味では、キャンプはブームの域を超えて、カルチャーになった感がありますよね。

気分転換や疲れを癒したいときのメジャーな選択肢としてキャンプがある、そんな時代に入っているのかもしれませんね。

ファミリーキャンプブームが終了と言われるのはなぜ?

ここではファミリーキャンプブームの終了がなぜ囁かれるのか、私の見解を述べていきます。

スノーピークの減益ニュース

スノーピークの減益ニュースがキャンプブーム終了を印象づける出来事としてあったのではないでしょうか。

アウトドア専門ブランドとしてキャンプ道具を製造販売しているスノーピークが減益を発表した事は、たしかにキャンプブームの陰りを感じさせる出来事ではありました。

ですが、ここまで見てきたデータを振り返ると、2022年よりかはキャンプ旅行者数が減ったものの、これまでの水準と比べると2023年も決して低くは無い数字にはなっています。

2022年が盛り上がっていただけに、2023年で前年比としての減益がネガティブに見えてしまうのはある意味仕方ないことかもしれませんね。

個人的には、キャンプ道具はそんなに頻繁に買い換えるものでもないですし、 新規にキャンプ道具を買い揃える人たちの波が落ち着いたという見方もできるのかなと思っています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はデータに基づいて「キャンプブームが終わった」説について私の見解を解説しました。

結局は自分がやりたいように楽しくファミリーキャンプをするのが一番ですね!

それでは、楽しいファミリーキャンプライフを!

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