こんにちは!
ファミリーキャンプでの食事といえば「バーベキュー」。
ですが、ファミリーキャンプ初心者の方にはバーベキューの準備に不安がある方もいるのではないでしょうか。
「自分で炭を起こしたことがないから不安」
「炭ってどれくらい用意すればいい?」
「バーベキューには何を用意すればいい?」
今回はそんなお悩みを持つあなたに、ファミリーキャンプで必要な炭の量や、火起こしに必要な道具と火起こし方法、そしてバーベキューで必要な道具と食材について解説します。
火起こし歴10年以上の私がしっかり解説!
この記事はこんな方におすすめです
- 「キャンプで必要な炭の量を知りたい」
- 「火起こしってどうすればいい?」
- 「バーベキューには何が必要?」
それではいきましょう!
ファミリーキャンプで必要な炭の量は?
ここではファミリーキャンプで必要な炭の量について解説していきます。
さっそくですが、結論は「1人1kg」で考えましょう。
我が家であれば5人家族なので5kgですね。
ただし、炭の種類や使う時間によっても変わってきますので、そのあたりを詳しくお話していきますね。
このパートでは炭の種類、必要な炭の量、さらに火起こしにオススメの道具と火起こしのやり方をご紹介していきます。
それぞれみていきましょう。
炭の種類
ここではバーベキューに使う炭の種類をご紹介します。
一言に炭と言っても様々な炭の種類があるんですよね。
それぞれに特徴があるので、詳しくみていきましょう。
黒炭
黒炭はクヌギやナラなどの木材が原料となっている炭ですね。
着火が早く、強い火力が特徴で、扱いやすい炭といえばこの黒炭ですね。😁
初心者にも扱いやすい炭です!
バーベキュー初心者はまずこの黒炭を使ってみるのが良いかもしれません。
火が付きやすい分、この後紹介する白炭と比べると燃焼時間が短いのがデメリットなんですよね。
火力が弱くなってきたと思ったら新しい炭を注ぎ足しして火力を維持する使い方になると思います。
ちなみに我が家でもバーベキューをするときは木炭(黒炭)をよく使います。😄
火つきが良いので、手軽にバーベキューを始められるのが嬉しいポイントですね。
バーベキュー大好きな我が家は黒炭を常備しています!
火つきが良く使いやすいのが黒炭ですね。
白炭
白炭はカシなど硬い木材が原料になっていて、表面が白い炭です。
いわゆる「備長炭」と言われている炭がこの白炭にあたります。
硬い木材が使われている分、一度火が付くと燃焼時間が長く、うちわの風で火力の調整も行うことができます。
弱火から強火まで火力を調整できるのが調理にピッタリですね。😊
火持ちが良いのでバーベキューを長い時間ゆっくり楽しむなら備長炭がぜひおすすめです。
ただ、火持ちはよいのですが、火付きが悪いのも特徴です。
木材が硬い分、着火に時間がかかるけど、燃焼時間は長いんですね。
また、急激に加熱すると炭に含まれる水分が膨張して「爆跳(ばくちょう)」が起きることがあります。
炭がパチーンと大きな音を立てて破裂する現象なのですが、すごい勢いで炭の破片が飛ぶのでけっこう危険です。
昔、火起こしをしていたら爆跳が起きて、来ていた白いTシャツが焦げたことがあります。
当時は怪我がなく、服が焦げたくらいで済んだのでよかったですが、本当に危ないので気をつけましょう!
爆跳を防ぐには備長炭をはじめは弱火で温めて、中の水分を飛ばしてから強火にすることがポイント!
黒炭に比べると扱いが難しいところがありますが、焼き加減にこだわった調理をするなら備長炭ですね!
オガ炭
おがくずや木材チップを加温・加圧して作られた「オガライト」という人工燃料があります。
オガライトを炭化したものがオガ炭です。
ちくわのように中央に穴があいた棒のような見た目が特徴的です。
オガ炭は火の持ちが良く、備長炭とは違い爆跳がほぼ起きないのもメリットです。
煙がほとんど出ないというのもオガ炭の特徴で、煙が苦手な方にはオススメですね。😄
備長炭ほどではないものの、多少火がつきにくいというデメリットはありますが、一定の形に成形されているので扱いやすいというメリットがあるのも特徴ですね。
オガ炭の存在も覚えておきましょう。
着火加工成型炭
着火加工成型炭とは、その名の通り着火しやすい加工が施された炭です。
着火剤不要で簡単に火をつけることができます。
初心者でも簡単に着火することができるので、まだ火起こしに不安がある方にはオススメです。😄
煙が少ないのも特徴ですね!
我が家では備長炭に火を付けるための着火剤として使うことがよくあります。
着火のサポーターとしても活躍!
火起こしサポートとして優秀なのが着火加工成型炭ですね。
必要な炭の量
続いて必要な炭の量を見ていきましょう。
目安として、人数での決め方、時間での決め方があります。
人数なら1人1kgが必要な量の目安になります。
時間なら1kgあたり1~2時間程度が目安になりますが、ここは炭の種類によっても異なってきます。
詳しく見ていきましょう!
人数で決める
まず人数で決める目安として、1人1kgで考えるとよいと思います!
例えば我が家では5人家族ですので、5kgの炭を用意するといった具合です。
時間で決める
次に時間で決めることについてもお話しておきます。
使用する炭の種類と、バーベキューの時間がどれくらいなのかによっては準備が変わってきます。
例えば黒炭の場合、目安として1~2時間程度の火持ちだと考えると、それ以上の時間バーベキューを行う場合には炭が足りなくなりますよね。
我が家で言うならば、2時間バーベキューをするなら5人家族なので黒炭を5kg準備することになるんですが、もし3時間バーベキューをするならば、追加でさらに5kg必要になり、合計10kgの黒炭を用意するということになりますね。
どれくらいの時間バーベキューをするのかも気にしておきたいポイントですね。
炭の種類も関係する
時間の目安をお話しましたが、実はこれは黒炭の火持ち時間で考えた場合のお話でした。
もし白炭(備長炭)であれば、話は変わってきます。
備長炭は火持ちが良いのが特徴ですが、おおよそ目安として6時間程度火持ちすると考えていいと思います。
ですので、5人家族の我が家が3時間バーベキューをする場合に備長炭であれば5kgあればOKということになります。
時間によっては炭の種類を変えるのもアリ
ファミリーキャンプではバーベキューの他にもダッチオーブンで調理をしたりと、炭の利用方法は様々あります。
長時間炭を使う予定があれば備長炭が良いと思いますし、キャンプ場で何をするのか予定に応じて炭の種類を決めるのもよいのではないでしょうか。
我が家では夜のゆったりとした時間に、小腹を満たす軽食を作るためにコンロを使うこともあり、長時間炭を使いたいことがあります。
そんなときは備長炭が活躍するんですよね。😄
炭の種類でも必要な量は変わってくるので覚えておきましょう。
火起こしにオススメの道具
ここからは火起こしにオススメの道具をご紹介します。
火起こしオススメの道具
- バーナー
- 着火剤
- 耐熱手袋
- チャコスタ
- うちわ、小型扇風機
- 炭用トング
- ファイヤーブラスター
詳しく見ていきましょう!
バーナー
炭に火をつけるための道具としてバーナーがオススメです。
まだ火の付いていない炭、空気を送っても燃え上がらない状態の炭に対しては火で加熱する必要があります。
そんなとき、バーナーがあればスピーディーに炭を加熱することができます。
我が家では炭の火起こしとして、バーナーを使っています。
注意点としては急に温度を上げるので備長炭の場合は爆跳の恐れがあるということですね。
実際バーナーで備長炭を加熱して炭が跳ねた経験があります。😅
また、焼きおにぎりに焼き目を付けたりと調理にも使えるので、火起こし以外の用途としても持っていて損はないですね。😄
着火剤
火をつけるための道具としては着火剤もオススメです。
着火剤は非常に可燃性が強く、簡単に火がついてそのまましばらくの間燃え続けてくれます。
着火剤の燃える炎を利用して炭に火をつけることができます。
既に火のついたところに出すのは引火の危険があるのでやめましょう!
耐熱手袋
火傷しないための耐熱の手袋を用意しましょう。
耐熱手袋があれば、安心して熱い炭も扱うことができるでしょう。
逆に耐熱手袋がない場合は、火起こし作業や火のついた炭を扱う場合に誤って触れてしまうことで火傷してしまう恐れがあります。
安全に作業するためにも耐熱手袋を着用しましょう!
チャコスタ
チャコスタは炭を効率よく火起こしするための道具です。
毎度使い込んだ写真ですみません!😂
炭を入れて火を付けると、煙突効果で自動で火が全体に周り簡単に火起こしができます。
「煙突効果」がどういうものかというと、温められた空気が上昇し、上昇した空気の分新しい空気が入ってくるというものです。
炭に付いた火によって温められた空気が上昇し、チャコスタの横に開いている穴から新しい空気が取り込まれます。
そしてまた空気が温められ上昇していくという空気の循環が起き、まさに煙突のように空気が昇っていきます。
その結果炭に火が付くわけですね。
この煙突効果のおかげで、非常に簡単に炭の火起こしができる便利アイテムなので是非オススメです!
煙突効果でバッチリ火起こし!
ちなみに僕は、チャコスタを使う前はバーベキューコンロに炭を広げてひたすらうちわで扇ぐスタイルでした。😅
チャコスタと出会ってからはそれはそれは楽になりましたね!😁
うちわ、小型扇風機
炭に少し火がついたら空気を送ってあげることで、一気に炭に火がつくのでとても便利です。
チャコスタの煙突効果で楽チンに火をおこせるとはいえ、うちわで風を送ることでさらに早く火起こしができるんですよね。
また、バーベキューコンロに展開した炭に注ぎ足しをした場合や、備長炭の火力を強くする場合など、火力調整するための道具としても役に立ちます。
ただし、灰が飛び散るので空気を送る際には周囲には気をつけましょう。
その昔、火力を強くするためにバーベキューコンロの炭をうちわで扇いだら、灰が大量に飛び散ってサイト内が大変なことになったのは今となっては良い思い出です。😂
また、小型扇風機を使うのもアリですね。
うちわに比べて手で扇ぐ必要がないので空気を送るのが楽チンですね!
最近は楽になったな〜
炭用トング
熱い炭を手で掴むわけにいきませんから、炭用トングが必須ですね。
なるべく炭との距離を取るために長めのトングを使うことをオススメします。😄
ちなみに我が家ではtent-Mark DESIGNSの「キングトング」を愛用しています。
掴みやすい先端の形状と、ちょうどいい幅広な持ちやすさで重宝しています。😄
ファイヤーブラスター
狙った箇所にピンポイントで空気を送ることができるファイヤーブラスター。
うちわとは違い、空気を送りたい(火を強めたい)場所だけを狙って空気を送ることができます。
灰が舞い散ることはほぼありませんので、火起こしはもちろん、調理中の炭火の強さ調整にも活躍します!😄
↑この穴から息を吹いて空気を送ります。
グループキャンプで焚き火を行ったとき、おもむろにファイヤーブラスターで火力調整をしたら、「職人!」と言われたことがあります。笑
たしかになんとなく玄人感ありますね。😁
火起こしのやり方
ここでは実際に火起こしの方法をご紹介します。
我が家で実際にやっているチャコスタを使った火起こし方法をご紹介しますね。
我が家流をご紹介!
炭を入れたチャコスタを焚き火台に乗せ、バーナーで火を付けたら空気を送るだけ。
とっても簡単です。😊
焚き火台を用意
まずは焚き火台を用意しましょう。
何故焚き火台を使うのか理由をお話しますね。
チャコスタを使って火起こしをするのですが、チャコスタを直接地面に置いてしまうと、地面に負担をかけてしまうからですね。
例えば芝生であればチャコスタを置いた部分の芝生が焼け焦げてしまいます。
また、少なからず燃えカスや炭の破片などが地面に散乱してしまい、ゴミ問題にもつながるかもしれません。
ですので、キャンプ場のフィールド保護の観点で、焚き火台にチャコスタを乗せて作業をするためにまずは焚き火台を用意するんですね。
耐荷重や安定さに問題がなければバーベキューコンロでもかまわないと思います。
一度だけ焚き火台を忘れて火起こしをしたことがあったんですが、火起こしをしている間チャコスタをずっと持っているという、ビリーズブートキャンプでもこんなにキツくないんじゃないかってくらいの苦行をしたことがあります。😂
炭をチャコスタに入れる
炭をチャコスタに入れましょう。
このとき注意したいことが2点あります。
- 焚き火台の上で作業しましょう
- 炭を縦に配置するようチャコスタに入れましょう
1点目ですが、チャコスタを焚き火台に置いた状態で炭を入れる作業をしましょう。
チャコスタの底面が網目状になっているので、炭をチャコスタに入れる際に小さい炭や炭の破片がチャコスタから落ちるんですよね。
↑底面が網目状になっていて、細かい炭がポロポロ落ちてきます。
そのときもしっかり焚き火台の上で作業していれば地面が汚れずにすみますので、焚き火台の上で作業するよう気をつけたいですね。
2点目は炭の入れ方です。
チャコスタには炭を立てるように縦向きで入れるようにしましょう。
こうすることで空気が下から上へ抜けるための通り道を確保できます。
この空気の通り道が重要で、チャコスタの説明で触れた煙突効果を出すために必要なんですね。
↑こんな感じで立てて炭を入れます
こうすることで炭と炭の間が空気の通り道になって煙突効果が発揮されます!
いい感じに炭を配置していくのがパズルみたいで楽しい!
炭に火をつける
ではいよいよ炭に火をつけます。
着火剤やバーナーを使って、立てた炭の下側に火を付けます。
僕はいつもバーナーを使うのでここではバーナーで説明をしますね。
チャコスタの底面からバーナーで炙るように炭の下側に火を付けます。
我が家のチャコスタにはバーナー用の穴がないので、こういうスタイルですが、コールマン「チャコールスターター」のようにバーナー用の穴があいていればそこから炙ることができますね。
しばらく炙って部分的に火がついたら、あとは炭全体に火がつくまで放置します。
火の付きが悪い場合は追加で炙ったり、うちわで扇いであげてもいいですね。
ちなみに僕は下からうちわで扇ぐ、「強引煙突時短スタイル」というオリジナルスタイルでやらせてもらってます。😂
放置中の注意点
煙突効果で放置しながら火起こしができるチャコスタ式の火起こしですが、放置中の注意点があります。
- 火の粉が舞うので周辺には気をつけましょう。
- 子供が近づかないように気をつけましょう。
という2点です。
火起こし中の炭からはけっこう火の粉が舞います。
全体的に火がついてくると、パチパチと音を出して炎が燃え上がるのですが、それと同時に火の粉が出ますので注意ですね。
燃えやすいものがないか、火の粉が付くと穴が空いてしまうようなものがないか、周辺の状況は気をつけてください。
それから、ファミリーキャンプでは小さい子供が近くにいることも多いと思います。
子供がチャコスタに近づかないように注意しましょう。
放置しすぎも注意!
チャコスタは炭の部分的に火を付ければ煙突効果で火起こしできる便利なアイテムですが、火を扱う以上周辺の状況には注意したいですね。
バーベキューコンロに火のついた炭を入れる
炭に火がついたらバーベキューコンロに炭を移しましょう。
このとき、気をつけたいのが炭を移すときには火傷しないように気をつけましょうということです。
当然ですが、火がついた炭は熱いです。
耐熱手袋をして炭を移す作業を行いましょう。
また、チャコスタの底面が網目状になっているので、チャコスタを持ち上げたときに火のついた細かい炭が落ちてきます。
バーベキューコンロに入れる場合は、チャコスタを持っていかずにバーベキューコンロを持ってくる方がいいでしょう。
ついついチャコスタを持っていきがちですが、コンロを持ってくるようにしよう!
チャコスタを持ってバーベキューコンロまで移動すると、移動している間にチャコスタの底面から細かい炭がけっこう落ちてくるんですよね。
そうすると前述した注意点の芝生や草が傷んでしまいますし、落ちた炭の片付けもしないといけないです。
子供が近くにいたら危ないということありますし。
チャコスタからバーベキューコンロに炭を移すまでは油断せず作業しましょう!
火消し壺を活用
バーベキューが終わり、炭火が不要になったら炭の後片付けに入りますよね。
キャンプ場であれば専用の炭捨て場があったりしますが、ちょっと待ってください。
まだ使えそうな炭であれば、火消し壺を活用するのも手です。
火消し壺は火のついた炭を入れ、蓋をすることで空気を遮断して消化し、そのまま保管できる炭の入れ物として利用できます。
↑我が家の火消し壷、怪しいツボじゃないですよ。笑
↑一度使った炭を保管してあります。
火消し壺で炭を保管することで、炭を再利用できます。
また、一度使った炭は火がつきやすいというメリットがあるんですよね。
ですので、炭が余ったら火消し壺で保管して、次回炭を使う際には火消し壺に残っている炭から積極的に使うようにするのをオススメします!😄
我が家ではバーベキューをすると大抵火消し壺に保管しますね。😄
ゴミにならないし、次回火もつきやすい、いいことだらけ!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はファミリーキャンプの炭について解説しました。
火起こし作業していると虫が寄ってくることもありますよね。
火の扱いには気をつけてファミリーキャンプを楽しみましょう!
そんなときの虫対策はこちらでご紹介しています!
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